<ビデオ研修>ブラジル家族法

行政書士の研修
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おはようございます。みずうみです。

日本行政書士会連合会・中央研修所のビデオ研修を受けました。

ブラジル家族法に関するビデオです。

講師は、二宮正人サンパウロ大学教授です。子供の頃、ブラジルに帰化されたそうです。

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・帰化ブラジル人は大統領、副大統領、下院議長、上院議長、最高裁判事、外交官、外務大臣、国軍の将校、防衛大臣になれない。

・現在、群馬県大泉町に4200人くらいのブラジル人が住んでいる。日本全部で18万人くらい。

・ブラジルの選挙は行政がやるのではなく司法がやる。汚職防止のため。

・ブラジルには弁護士が65万人いる。日本は弁護士5万人くらい。行政書士とか司法書士とかいない。ブラジルの裁判件数は年間9000万件。訴訟費用は無料。3000万件は税金関係。

・ブラジルでは客観的要件が満たされればすぐに国籍がとれる。

・ブラジルの選挙は強制選挙。投票が強制されてる。投票しなければ罰金。公務員試験が受けられなくなる。パスポートの更新も受けられない。

・ブラジルは憲法上、二重国籍を認めてる。

・ブラジル国籍を離脱したければ、まず、方便(目的のために仮にとる、間に合わせの手段)として、日本国籍を離脱し、その後日本に帰化。ブラジル国法務大臣に、自己の意思で外国国籍を取得したことを届け出ることにより離脱できる。ブラジル人弁護士が必要だし、ブラジル連邦官報に離脱が認められた旨掲載されるまで、約6か月かかる。

・妊娠中絶もブラジルでは禁止。レイプの時とかは例外的にOK。カトリックの影響。こっそりほかの町で生んで養子にだすとか、もぐりの医者に頼むという方法がある。

・日本の住民基本台帳はブラジルにはなくて、国民IDと納税者番号で管理されている。この二つがないとブラジルでは生きていけない。家を借りるのにもすべてこれを書かなければならない。

・ブラジルはポルトガルの植民地だった。ポルトガルは学校を作らなかった。植民地の人々をかしこくしたくないから。

・ブラジルのことわざに、「悪い買い物するやつは、二度支払わされる」というのがある。相続で争われてる土地を買ったら、手付金払って結局その土地も手に入れられない。相続登記ができないから。

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感想:二宮教授のお話は、ためになりかつおもしろく3時間という長時間が短く感じました。ブラジルと日本ではいろいろ差異があることがよくわかりました。

なんかすごい人の話が聞けてうれしくなっちゃいます。

以上です。
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